2010年9月24日金曜日

だんごぬすみ

こんにちは。USED CARセンターの村井です。

9月23日は臨時休業させていただきまして、この日、朝は大雨でしたが、
夜の月は満月に近く明るいものでした。

子供の頃、私が住んでいた村では「だんごぬすみ」という風習がありました。
お月見をする時期の夜、子供たちは村の出荷場に集まって、それから村の
家々を訪ねていきます。手には今のようなスーパーの袋だったかどうか定か
ではありませんが、とにかく大き目のビニール袋のようなものを持っています。

お家の玄関先で「こんばんワー!」とか「すいませ~ん!」とか合唱すると、家
の人が出てきて、ひとつかみのお菓子を手に持った袋に入れてくれます。
私が体験した30数年前には、「子供のいる家庭がお互い様で行う」ということ
になっていたようで、基本的に子供会に入っている家だけをまわっていたよう
に思います。
もっと昔だと、協力する家庭は庭先にだんごを用意してあって、その日だけは
勝手にとっていっても良いという、文字通りの「だんごぬすみ」だったんでしょう
ね。

このだんごぬすみ、子供が最近読んでいた絵本にも、同じような風習が紹介
されていました。この絵本では「いもぱくり」
作者の出身地では、きっとそう呼ばれていたんでしょう。
(いもぱくり  伊藤秀男 作   福音館書店)

このような風習、全国にはいろんな呼び方があるのだろうと思います。
Wikipediaでは「お月見泥棒」 と、紹介されていました。
西洋では、ハロウィンが、似たような風習なのかなと、思います。

夜に子供だけで集まれる気分の高揚、もらえるお菓子の楽しみ。
今も楽しく思い出されます。